Youtube Musicは音楽聴き放題サービスの覇権を握れそう

この記事のだいたいの内容は下記の通り

強すぎるSpotify

これまで音楽聴き放題サービスは「Spotify」が圧倒的シェアを持ち、月額サブスクリプションユーザからの売上も最も高かった(広告収入を入れてしまうと当然ながらYoutubeが最強すぎる)

「Youtube Music」の直接的な前身と表現してしまうと些か語弊がある「Google Play Music」は無料枠登録者であっても5万曲分もの音楽用クラウドストレージが利用できたが、はっきり言って魅力はそこまで無かった

「Google Play Music」に月額サブスクリプションしても欧米発サービスということもあってか洋楽はそれなりに充実しているものの、邦楽に関しては音楽レーベルとの契約の兼ね合いからか邦楽Aはあるのに関連する邦楽Bはないみたいなことが結構あった

個人的には幼児を抱える我が家庭が欲するEテレ(NHK教育)系の楽曲の乏しさは本当に残念でならないのだがどうにかならないものか・・・

まぁこのあたりの事情は欧米発の音楽聴き放題サービスではありがちで、配信楽曲の傾向は「Apple Music」とそこまで違いがないし、Amazonプライムのオマケである「Amazon Prime Music」よりはマシだ(Amazon Prime Musicは邦楽も洋楽も何でアレがあってコレがないの!?ってパターン多いよね)

邦楽は本邦発サービスを

そもそも邦楽を重視して聴きたいユーザは本邦発の「レコチョク Best」や「NTTdocomo dヒッツ」を月額サブスクリプションした方が良い

ちなみにだが株式会社レコチョクはエイベックス・ソニー・ビクターが共同出資し立ち上げた会社で、本邦音楽レーベルが立ち上げたということもあり「レコチョク Best」の邦楽配信楽曲は非常に充実しており、株式会社レコチョクの現在の主要株主はNTTdocomoということもあり「dヒッツ」の配信楽曲は株式会社レコチョクから提供を受けている

つまり「レコチョク Best」≒「dヒッツ」であり、選択の仕方は何処のポイント文化圏に属しているか?で選択すると良い

「レコチョク Best」は楽天スーパーポイント・Tポイント・Pontaポイントが利用可能で、「dヒッツ」はdポイントが利用可能だ

まぁ逆に欧米発の音楽聴き放題サービスよりは洋楽に弱いので、その辺は好みの問題だろう

無法をひっくり返すYoutube Music

「Spotify」の優位性として(物凄く邦楽には弱いけれど)洋楽の痒いところまで手が届くライナップと、そのユーザ数の暴力によって実現したプレイリストの充実さが挙げられている

「Spotify」でよく音楽を聴くユーザならわかるだろうけれど「Spotify」のプレイリストはセンスの良いモノが多い

「Apple Music」もなかなかだけれど「Google Play Music」はやはり機械的に生成している部分もあるのだろうか、悪い並びではないけれど驚きも喜びも出会いもない人気曲を並べましたねというプレイリストがほとんどだ

つまり今までの「Google Play Music」は音楽好きを唸らせるパワーが足りず、5万曲ライブラリやChromecastとGoogle Homeへ無線で飛ばせるGoogle Castは便利っちゃ便利だけれど、やっぱり音楽は「Spotify」で聴きたいよねとなってしまっていた

そしてそれを解消する可能性あるのが「Youtube Music」だ

動画配信サービスの持つリスクとしてよく挙げられるものに、ユーザが好き勝手に動画をアップロードしてしまい違法性のある動画まで存在してしまうことだった

それだけならまだしもユーザはそんな違法動画のプレイリストまでモラルなんて知ったこっちゃねえ!というノリで大量に作り出してしまった

Youtubeはこれまで様々な対策を講じて来たが根本的な解決にはならず、その点に関してバッシングを受けることが少なくない

しかしながら、この多くのユーザが作り出したデータベースを何も活用しないのは勿体ないのは明白で何かに利用したくなる

そこで新たに始めたのが「Youtube Music」というわけだ

「Spotify」が持つユーザ数の暴力によって実現した充実したプレイリスト、これは既にYoutubeも持っている、違法性の塊だけれど

この違法性あるプレイリストの権利関係を解消し、プレイリストのライブラリ群を活用できるのであれば一気に「Spotify」に肩を並べられる

事実「Youtube Music」のプレイリストは何処かの誰かが作ったもので、表示されるサムネイルは明らかに公式でないモノが交じっており一瞬ドキッとしてしまう

しかし「Youtube Music」を聴いてみるとプレイリストの出来は「Spotify」と遜色なく驚きも喜びも出会いもある

そんなプレイリストが充実化した新たなGoogle系音楽聴き放題サービス「Youtube Music」へ期待感を隠しきれず、毎日の音楽リスニングが楽しくなりそうだ

Youtube Redなどで実験していたものは、そういうことだったのかと気付かされる

最後に唯一欠点があるとするなら「Google Play Music」のライブラリをインポートできないのでココを何とかして欲しいなと要望を書いて締める