ここ最近、読んでいる漫画の感想とかメモとか

・龍と苺、今週号についての判断は保留とさせてください。今後の展開を読まないと何も分からないが、「おれは夢か何かを見ているか?」レベルの超展開で、どう受け止めたらいいのか困惑している。 ・『バーナード嬢曰く。』で「胃に流動食を直接流し込むような感じで、心を無にしてひたすら異世界チートなろう小説を読んでいる」という話があったが、あれにはジャンク的な気持ち良さがある。 チート、転生、S級冒険者、ギルド、美少女等々の概念で脳を飽和させるオーバードーズ感。 ・シメジ シミュレーションを遅々とした速度で読んでいる。一話読んで、すぐに次の話に行くのではなくて「思考が働かなくなるまで穴を掘りたいよなぁ……」と思いを巡らせたくなるし、一コマを10分ぐらい眺めながら作品内で流れている時間軸に身を委ねたりしているので一気読みができない。 理解不能な異物として、他者や世界が立ち上がってくる瞬間の肌触り。そういったものを咀嚼して、飲み込んで、消化していく。他人の価値観を完全に理解することはできないけれども、そのプロセスを経るというタイプのコミュニケーションについて。 他者を理解するのは、円周率を絶えず計算し続ける行為に近い。近似値は出せる。3と3.14と3.141の違い。あるいは四捨五入して0だな!という雑な他者理解をする人もいる。 「そういえば」を起点として始まる終わりのない言葉の群れ。作品に関係ないことないことまで連鎖反応的に引き出されるような、なんかこう……思考の穴を掘っている間に何かべつのものが見つかって、それについて話をしている間に別の話題に移っていくような、そんな肌触りの作品なんだ。