西のIMF と東のAIIB

世の中に貧富の差があるように世界の国レベルでも貧富の差がある。日本やアメリカなどの生活とアフリカ諸国や東アジア諸国の生活レベルは私たちの想像を絶するものがある。

私たち日本人は、先進国で生きている。だから裸足で街を歩くことなどない。

しかし貧乏な国で生きていれば靴さえも満足に履けない人が存在しているのである。

お金が足りない人にお金を融資する金融機関があるように、お金が足りない国にお金を融資するどこの国にも属さない金融機関がある。

IMFである。IMFは基本的に西洋主導の機関。これに対抗して中国主導でAIIBという機関が力をつけてきている。これに日本は参加していない。

IMF(国際通貨基金)

AIIB(アジアインフラ投資銀行)

どちらも新興国支援のための金融機関。

日本は米国と主導するADBという機関を立ち上げている。

ADB(アジア開発銀行)

麻生太郎氏主導のようだ。リーマンショックの時に対応した浅川氏を新総裁にし2020年1月17日から新しい舵取りが始まる。

麻生太郎氏は、AIIBについて、サラ金発言をして物議を醸している。

一般的に住宅ローンなどでお金を借りて返せなくなれば家を取られてしまう。家を担保としてお金を借りるからである。

これと全く同じ原理で、新興国にお金を貸し返せなくなった場合は、国を乗っ取られることになる。戦争をして領土を略奪するのではなく、お金を貸し付けて担保として国の領土を奪う。中国主導のAIIBに警笛を鳴らすのは麻生太郎氏なのである。

https://www.sankei.com/world/news/171211/wor1712110001-n1.html

中国主導のAIIBは、新興国にお金をどんどん融資し今後も拡大してゆくであろう。そして挙げ句の果てには領土を没収というようなことが将来的に問題になることも容易に推測できる。

ADB(アジア開発銀行)は、AIIBの暴走を防ぐための新興国への盾なのかもしれない。麻生太郎氏は常に何十年も先をみているのであろうか。マクロの目である。